ドキュメントトーカボイスナビ

2012年12月17日午後、友人と共に「ドキュメントトーカボイスナビ」を使って歩いてみました。
この様子は、2012年12月19日放送分としてUPしました。
録音データはそれなりに長いので、お時間がある時にお聴き頂ければと思います。


実は録音データはドキュメントトーカの声を拾いすぎて、会話している声が聞こえず、思わず「ウルサイ!」と言いたくなる部分もあるので、ある程度文書で残した方が良いかと思い、このページを作りました。正直、録音データで嘘を言っている部分も無きにしも非ずで、聞き直して頭を抱えてしまう部分もあります。
ここに記載する文章も決して解りやすい物になるとは到底思えませんが、読み手側で頑張って解釈して頂ければと思います。(汗)


ドキュメントトーカボイスナビはドキュメントトーカ for Androidを立ち上げると、画面に一覧表示された1番下にあり、それを選択すると起動します。
このアプリは、基本ドキュメントトーカのガイダンスで操作出来るので、その点でも安心して使用する事が出来ます。


このアプリを使用すると、私の知る限り、目的地までの歩行でのナビゲーションと、自分の周辺にどの様な施設が有るかを簡単に知る事が出来ます。


このアプリを利用する際には、位置情報サービスとGPS機能をオンにした後、数分経過してからご使用になると、より正確な情報を得る事が出来ます。


アプリを起動すると画面には現在地の地図が表示されています。
画面の1番下には、左に「施設までの距離範囲を設定するボタンです」と言うボタンが有り、ここで施設までの距離範囲を設定・変更する事が出来ます。
その次に、真ん中辺りになりますが、「音声をオン・オフするボタンです」と読み上げるボタンが有ります。
これは、どうやら最後に発声した音声を、再び発声させる事が出来るボタンの様です。
そして1番右側には、「目的地の設定を行うボタンです」と読み上げるボタンが有ります。
これをタップすると、
地図で目的地を入力
音声で目的地を入力
目的地一覧から選択
前回地点
の4つから目的地の設定方法を選ぶ事が出来ます。


私は音声で入力するか、以前使った目的地を終了時に保存しておき、目的地の一覧からそれを選んで決定しています。
地図で目的地を入力する場合は、この方法を選択してから地図上をダブルタップするとその場所の住所がアナウンスされます。画面の中央が自分の居場所になります。
ランドマークをランドマーク名では読み上げないので、住所で選ぶ必要があります。目的の住所をロングタップすると、目的地に設定できます。
また、登録してしまえば、目的地一覧から選んでリネームも可能の様です。
そして近いうちに、住所を入力して目的地を設定知る事も可能になるようです。


施設までの距離範囲を設定するボタン

このアプリの中には、施設までの距離範囲を設定する機能と、それとは別に設定の中に「目的地に近づいた時にお知らせする機能」と言う物が存在しますが、言葉の通り全く別物です。
後者は、ナビゲーションをした時に、目的地に近づいた時に知らせる機能で、この距離が設定できます。
前者は、何気なく外を歩いていて、自分の周辺にどの様な施設があるかを探索する時に検知する範囲を設定する物です。
デモンストレーションを聴いても分かりますが、範囲を狭めたからと言って、より性格に近くの施設を検知できると言う訳でもなさそうです。
と言うのは、おそらくGPS機能を用いて比較的正確な位置を検知する事は可能ですが、その範囲が20メートル以内になると誤差が生じている様です。
これは決して、ドキュメントトーカに問題があるのではなく、衛星を利用して行うGPSの精度の問題だと思われます。

例えば車に乗って、カーナビを使用した時の事を考えて見ましょう。車は、数百メートル手前で案内をされてもブレーキをかけて案内が終わる頃に目的地に到達します。よって、50メートル未満の誤差は気になりません。

しかし、歩行の場合、30メートルであっても誤差と一言で片付けられるものではありません。目の前野状況を目で確認出来なければ、自分で白杖などで確認出来る範囲は非常に狭くなります。
よって、頭で「これくらいの誤差は想定内」と言う考え方が必要になるでしょう。

とらえ方はそれぞれですが、極端な事を言うと、普段から外を一人で歩く人がより多くの情報を手にする事は出来ますが、全く独歩が困難な場合に、突然外を歩ける様になるナビゲーションが出来る訳ではないと言う事になります。

例えば、「11時の方向36メートルにセブンイレブンがあります。」とアナウンスされたとします。
今までは、全く知らない街を歩く際に、身の回りにどの様な施設が存在しているかを一人で瞬時に確認する事は難しかったと思います。
この点においては、非常に画期的で、新たな情報として手にする事が出来る様になったと言えます。
これが分かった事で、その近くまで行けば、目的地に容易に辿り着ける確率が増えるでしょう。
勿論、人の手を借りる事無く入り口まで辿り着ける事が一番ではありますが、とりあえず周辺で目的地の入り口を訪ねれば、かなりの確率と人の手を煩わせる量が幾分でも減らす事が可能となると思います。

ちょっとびっくりした事

デモンストレーションの最中に、アリオモールと言う大きなショッピングセンターに入りました。
Android端末では、携帯の基地局とGPSを利用して場所の特定をしていると聴いた事がありますが、その能力をショッピングセンターの中で発揮してくれました。

私がショッピングセンターの中でうろうろすると、端末の向けた方向にあるお店の名前を、「○○メートル先にドトールアリオ蘇我店」の様に教えてくれました。
もう何年も住んでいる街なのでどのようなお店が入っているのか少しは解りますが、屋内でも探索が可能だと非常に便利だと思いました。

歩行ナビ

ドキュメントトーカボイスナビを立ち上げた画面で、1番右下に有る「目的地の設定を行うボタンです。」をタップして、目的地を設定する方法を選びます。
音声で入力する場合は、「音声で目的地を入力」をタップすると、「音声で目的地を入力します。では、どうぞ!」と言うので、目的地を話します。
認識されると、注意がガイダンスされ、音声による案内が開始されます。

画面下部中央の「音声ガイドボタン」をタップすると、最後に案内した内容を読み上げてくれます。
そして、到着するまで各ポイントに向かって、後何メートルかをガイドします。10メートル未満になると、1メートルずつガイドします。

交差点などでなくてもポイントはある様で、その地点に達すると、「そのまま真っ直ぐ」などと案内します。
このガイドするタイミングは、私の自宅周辺では殆ど誤差が生じませんでした。しかし、時々ポイントが横断する道路の片方しかなくて、知らないうちに道路を横切るなんて事もある様です。(汗)

また放送データの中でもありましたが、ナビでは方向を示すだけで、「歩道橋を渡る」などの案内がない為に、指示された方向に進むと、大きな道路を信号もない所で「真っ直ぐ行け」と言う様な指示を出されてしまいました。
知っている所だったので戻って歩道橋を渡りましたが、音声のみを頼りにするには注意が必要です。
これについてはナビを開始する際にアナウンスしていました。おそらく地図上では、歩道橋を歩く様に表示されているものと思われます。

また私の使い方に問題があるのかも知れませんが、目的地周辺へ行くと周辺探索の機能で目的地を言ってくれることはありますが、「目的地に近づいたら知らせる」の機能の方はうまく使用できませんでした。
もしかすると、その目的地のポイントになっている所にちゃんとたどり着けていなかっただけなのかも知れませんが、もう少し検証が必要そうです。

私が今回検証したナビでは、大きな建物を目的地として設定しましたが、仮に小さな目標物だとデモンストレーションの録音より正確で、通り過ぎるとバックする様にアナウンスされる様です。

また、歩行ナビ中や施設探索中に、自分の居場所は常に画面の中央になりますが、その中央を中心に周りをダブルタップすると、タップした場所の住所をアナウンスしてくれます。これで自分の居場所がより細かく確認する事が出来ますね。

周辺探索の機能と歩行ナビの機能を上手に使って、周りにある施設を確かめながら、目的地まで歩く事が出来るので、周辺探索する施設数を調節しながら上手に使用したいと思います。

今後、期待したい事

1. 目的地を住所入力出来る様にして欲しい
2. 歩行ナビ中に、「国道○○号線まで行く」等のアナウンスがありますが、歩行中、「○○を右折」や、「ガソリンスタンドの所を左折」など、周りの施設とのリンクが有るともっと解りやすいと思う
3. 今、自分が立っている場所を目的地などのポイント登録が出来る様になって、名前が付けられると良い

まとめ

筆者デカプーは、このアプリが非常に我々視覚障害者にとって有力なアプリだと思っています。
私には作る事など到底出来ないので、開発者の皆様には是非より良い機能向上に頑張って頂けたら幸いです。

現在はiPhoneのアプリで居場所を確認しながら、周辺の施設をAndroidスマフォで確認しながら歩く事が、1番情報を得られる手段なのかなぁと感じました。

今後も両者の良い所を上手に使いながら、検証してみたいと思っています。


Copywrite 2012/12/21


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