視覚障害者の為の設定の手引き

 こちらは、Androidスマートフォン契約時、視覚障害者の為の設定の手引きについて記載したページです。

 携帯電話会社が販売しているAndroidスマートフォンは一見「視覚障害者には使えない」という印象を与えがちです。
 しかし Android Ver4.0 以上で一部のアプリケーションのインストールと設定をする事で、画面を読み上げるソフト(スクリーンリーダー)を利用しての操作が可能となります。
 ここでは、視覚障害者がAndroidスマートフォンを触って操作できる段階までの設定方法を紹介します。

 端末はNTTdocomoのSC-06Dを例に説明します。他機種での設定をされる場合は、細かな所で違いがあるかも知れませんので、参考程度にして下さい。

 また、設定等は画面を確認しながら操作出来る方、スマートフォンの操作にある程度慣れている方に依頼して、以下の手順を参考に設定のお手伝いをして頂く事をお勧め致します。

また、この設定に関しては、私自身の記録としてUPしております。皆様の参考になればと思いますが、この作業における、端末のトラブル、また、どなたかへ依頼して発声したトラブル等、一歳に置いて、作者は責任を負わないものとします。予め、ご了承願います。

0.事前準備

1)「Googleアカウント」と「docomo ID」「au ID」などを取得しておきます。共に取得済みの場合は不要です。
「Googleアカウント」は6〜30桁の半角英数字で入力してください。
「docomo ID」は6〜20桁の半角英数字で、初期値はご契約の携帯電話番号です。
「au ID」は 4〜32桁の半角英数字で入力してください。

2)有料アプリを取得するための決済方法を決めておきます。クレジットカードをお持ちの方はGoogleアカウントに登録したクレジットカードで支払うか、携帯電話料金と一緒に課金するキャリア課金で支払うか事前に決めておくことで手続きがスムーズに進みます。


1.Googleアカウントの取得を行う

 事前に取得できなかった方は、ここで取得してください。


2.ソフトウェア更新の実行

本体の設定 → 端末情報 → ソフトウェア更新とタップして更新作業を実行して下さい。


3.「Nova Launcher」のインストール

 このアプリケーションはホームアプリケーションです。音声読み上げ環境でAndroid端末を使用するには比較的使いやすい為、最初はこれを使う事をお勧め致します。
尚、決して強制する物ではありませんので、不必要な方は次へお進み下さい。
他にもホームアプリケーションはたくさんありますので、慣れてきたらいろいろ試して見るのも良いかと思います。

1)Playストアを開き、「Nova Launcher」で検索します。

2)検索結果から、「Nova Launcher」を選びインストールします。


4.「Home Commander」のインストール

このアプリケーションはホームアプリです。これを使うとホームボタンを使ってアプリケーションやショートカットを呼び出す事が簡単に出来ます。
ホームボタン1回押しから8回押しまで、計8つの項目を割り当てる事が可能です。
尚、この設定項目は、個人の判断で設定して下さい。

1)Playストアを開き、「Home Commander」と検索します。

2)「Home Commander」をタップしてインストールします。

3)「Home Commander」を開き指示に従ってホームアプリとして設定します。

4)その後「Home Commander」を立ち上げるとホームボタンを押す回数が出るので、割り当てたい回数をタップします。

5)そのうちの一つに「Nova Launcher」アプリ、または「Nova Launcher」の指定ページを設定します。

ホームアプリケーションをそのまま設定するよりも、そのホームアプリケーションの指定ページを設定する方が、より目的の場所にたどり着きやすくなるはずです。

指定ページを設定する場合は以下の様に操作します。
1)「Home Commander」を開き、設定したい回数をタップします。

2)「ショートカット一覧を表示」をタップします。

3)「Nova Launcher」をタップします。

4)「指定ページにジャンプ」をタップします。

5)指定したいページをタップします。

これで指定した回数ホームボタンを押すとどのタイミングからでもこのページにジャンプが可能となります。


5.「TalkBack」の更新

1)Playストアを開き検索エディットボックスに「TalkBack」と入力し検索します。(「TalkBack」という全く同じ名前で99円のアプリとは異なります)

2)「TalkBack」をタップし、「更新」をタップして「TalkBack」を最新の状態にします。


6.「ドキュメントトーカ」と「ドキュメントトーカー IME」と「ドキュメントトーカ ボイスナビ」のインストール

1)Playストアを開き、検索エディットに「ドキュメントトーカ」と入力して検索します。

2)「ドキュメントトーカ for Android」を選び、画面の指示に従ってインストールします。(「ドキュメントトーカfor Androidデモ版」ではありませんのでご注意下さい。)

3)上記に倣い、「ドキュメントトーカー IME」と「ドキュメントトーカ ボイスナビ」をインストールします。

4)「ドキュメントトーカ for Android」を開き、ハッピーバースデーをタップし、Playをタップします。「ハッピバースデー トゥーユー」の様に歌声が聞こえる事を確認します。

5)再起動します。


7.本体のシステム設定・ユーザー補助の設定

ここの設定を正確に行う事でドキュメントトーカを正常な動作で使用する事が出来るようになります。

    7-1.言語の設定
1)メニュー → システム設定 → 言語と文字入力 → 言語 → 日本語とタップします。

    7-2.「キーボードと文字入力方法」の設定
1)メニュー → システム設定 → 言語と文字入力と進み、キーボードと入力方法の「Dtalker IME」にチェックを入れます。

2)「Dtalker IME」右横の「設定」をタップします。

3)「ナビゲーションモード」の下にある「音量スイッチ」にチェックを入れます。
※UPボタンのトリプルクリックでON/OFFが切り替えられ、ON時はカーソルキーに代わります。
※シングルクリックで上下・ダブルクリックで左右のカーソルキー、DOWNボタンのトリプルクリックが画面のタップと同等の機能を果たします。

4)一つ前の画面に戻り、キーボードと文字入力方法の「標準」をタップして「DTalker IME」をタップします。(標準のキーボードに設定出来ます。)


    7-3.音声読み上げ出力の設定
1)メニュー → システム設定 → 言語と文字入力 → 音声読み上げ出力とタップします。

2)優先TTSエンジンの一覧で、DTalker TTSをタップしてチェックを入れます。

3)「音声の速度」をタップして、「非常に遅い」から「高速」の5段階から好みの速度を選びます。速度を確認するには「音声の速度」の下にある「サンプル試聴」をタップして確認出来ます。

    7-4.ユーザー補助の設定
1)メニュー → システム設定 → ユーザー補助とタップします。

2)システムの所に表示されている「画面の自動回転」のチェックをはずします。

3)音声パスワード(パスワードの音声出力)にチェックを入れます。

4)「通話応答/修了」をタップし、「ホームキーで応答」「電源キーで通話修了」の両方にチェックを入れます。

5)「ユーザー補助ショートカット」にチェックを入れます。

6)「画面のタイムアウト」をタップして、6項目の中から任意で設定します。音声読み上げで画面を読み上げる場合、眺めに設定する事をお勧め致します。

7)サービスの下にある「TalkBack」をタップします。
(1)画面の右上にあるボタンをタップして有効にします。

(2)一つ前の画面に戻り、「TalkBack」の下にある「タッチガイド」のチェックを外します。(これは設定する側が特別なジェスチャーを知らないと操作ができない為、設定が修了するまで予備的にタッチガイドをオフにしておきます。)

(3)「TalkBack」をタップし、設定をタップします。

(4)読み上げのすぐ下に表示されている「読み上げの音量」をタップします。音声読み上げの音量をメディア音量の何%で出すかを4段階で設定出来ます。(最大音量に設定しておくことをお勧めします。)

(5)「着信音量」をタップして、「常に読み上げる」、「マナーモードの時は読み上げない」、「バイブレーションまたはマナーモード時は読み上げない」の三つの中から選択します。

※ここで言うマナーモードは「サイレントモード」で、着信音やバイブも一切鳴らない状態です。

※ここで言うバイブレーションは、着信音は鳴らない状態でバイブレーションは動作する状態です。

(6)「声の高さを変更する」にチェックを入れます。

(7)「画面OFF時も読み上げる」のチェックを外す。

※チェックを入れると画面OFF時も常に何かを読み上げるので賑やかです。

(8)「近接センサーを使用」のチェックを入れる。(どちらでも可)

※画面に指を近づけたり他の場所に触れることで読上げを停止させることができます。。

(9)「発信者番号を読み上げる」にチェックを入れる。

(10)その他のフィードバックの下にある「バイブで知らせる」と「音で知らせる」にチェックを入れる。

(11)「音量」をタップして4つの中から任意で設定する。

※その他のフィードバックでの設定項目は、操作に慣れてきましたら、任意で使いやすい状態に変更して下さい。

(12)視覚の下にある「Webスクリプトインストール」をタップして、その下に薄く表示されている文字が「許可しました」になる様にタップします。

(13)本体の電源を一度OFFにするか、再起動を行います。

※再起動よりも電源をOFFにして再度電源を入れる方が確実です。もし再起動後しばらくたっても音声読み上げが開始されない場合は何度か再起動を実行して下さい。
また、それでも、音声読み上げが始まらない場合は、一度TalkBackをOFFにして再度ONにしてみて下さい。
その後状況に変化がない場合には、TalkBackのアンインストールの後、再度インストールを行って上記の設定をやり直して下さい。

8.バイブの強度設定

いろいろな動作時に使うバイブレーションの強度を設定できます。慣れるまでは全ての動作時のバイブレーションの強度を最高にしておく事をお勧めします。

1)メニュー → システム設定 → サウンド → バイブの強度設定とタップします。

2)音声着信? 通知? アプリ、タッチ操作の3項目の強度を最高にします。


9.ディスプレイの設定

画面を閲覧しない場合にはバッテリー消耗を少しでも少なくする為に、いくつかの設定をしておくと便利です。

1)メニュー → システム設定 → ディスプレイとタップします。

2)「明るさ」をタップして「自動調整のチェックを外します。

3)明るさを最低にします。

4)その他の設定の下にあるバッテリー残量を表示にチェックを入れます。


10.省電力モード バッテリーの消耗を防ぐため、この機能をONにします。

1)メニュー → システム設定 → 省電力モードをタップしてONにします。


11.ドコモWi-Fi簡単接続の設定

契約の料金プランによっては、ドコモの公衆無線LANサービスを永年無料で利用できるようになりました。この契約の申し込みとドコモWi-Fi簡単接続の設定をショップで行って頂く事をお勧めします。


12.spモードメール設定

どのアプリケーションを利用するかはいくつかのアプリケーションを試して使いやすい物をお選び頂く事を勧めしますが、とりあえず最低限spモードメールが利用できる様に、「spモードメール」アプリの設定をショップでして頂くと便利です。


13.Wi-Fiメール利用設定

自宅無線LANや公衆無線LANサービスエリア内でspモードメールをWi-Fi経由で送受信するには、設定が必要です。ショップで設定して頂く事をお勧め致します。


14.確認事項

ドコモサービスでもドコモアプリケーションパスワードやWi-Fiオプションパスワード、spモードパスワードなど様々なパスワードが存在しています。そのパスワードの確認と、必要であれば変更をショップでする事をお勧めします。


15.最後に

ここまでの設定が終了した段階で、以下を行い全て完了となります。

1)メニュー → システム設定 → ユーザー補助とタップします。

2)「TalkBack」の下にある「タッチガイド」にチェックを入れます。


以上、使用するまでに最低限必要と思われる項目を記載しました。


2012/09/23 Ver1.00

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